「救命処置」について(2)

分院長の前田です。まだまだ暑い今年の夏ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。夏バテされてませんか。自分は、例年になく夏バテもせず、食欲も変わらずです。「あいうべ体操」のおかげだと思っています(笑)(^^)

 

さて、今回のコラムは救命処置についての続きです。前回(3/24)は、F先生、H君とのAED講習のレポートでしたが、今回は、外来水曜担当の福森先生の話の続きとガイドラインの内容についてです。

 

福森先生の救命処置の後日談なのですが、蘇生処置を受けた方は、今は後遺症なく、会社にも復帰されてるとのことです。ほんまに良かったと思います。そして、福森先生は警察及び倒れた方の勤めておられる会社からも感謝状をもらいました!!自分ももしそのような場面に遭遇した時は、迅速かつ適切な処置ができるようにしとかなあかんなぁと思います。

後半は、救命処置のガイドラインについてお話したいと思います。

 

救命処置の手順は、アメリカ心臓協会(AHA)のガイドラインに沿って進めます。その、AHAのガイドラインが2015年に一部変更になりました。大まかな変更点を説明します。

 

1)「心停止における救命の連鎖」で病院内と病院外に分かれる。

 

これまでは、院内・院外の区別はありませんでしたが、変更により、病院内と病院外で行う処置の順番、重要なポイントがはっきりとしました。

病院内→心停止を予防するための監視システムを構築することが重要

病院外→市民救助者の早期発見・通報、そして早期の除細動が大切

 

2)心肺蘇生法の順番がC→A→B

 

C:胸骨圧迫(心臓マッサージ) Circulation

A:気道確保 airway

B:人工呼吸 Breathing

Cは、1分間あたり100~120回の胸骨圧迫、また、圧迫の深さは5cm以上6cm以下です。その方にもよりますが、5~6cmの深さまでの圧迫はとても大変です。

注意点は、

①胸骨圧迫を行う度に、胸がしっかりと元の位置に戻るように、

②胸骨圧迫の中断時間は最小限に、

③胸骨圧迫30回に人工呼吸2回の繰り返し、

④圧迫と圧迫の間で力を入れたり、もたれかかったりしなしこと、

が大切です。速く・強い胸骨圧迫が必要ですが、速すぎても強すぎてもNGです。

 

3)呼吸の確認の順番

 

意識の確認→通報→呼吸と循環の確認

上記のように、呼吸の確認の前に通報することが先にきています。

 

4)除細動と心肺蘇生法(CPR:Cardiopulmonary Resuscitation)の順番

 

成人の傷病者の場合ですが、

除細動が可能であれば、直ぐに除細動を行うことは妥当だということです。

これは、急変を目撃していない院外心肺停止の場合でもです。心肺蘇生法を行わずに、

除細動を行うべきだとのことです。

 

5)胸骨圧迫のみのCPR(Hands Only CPR)

 

訓練を受けていない救助者は、全ての成人傷病者に対してHands Only CPRを行うべきである。小児・乳児に対しては、突然倒れた傷病者(心停止先行型心肺停止)に対してHands Only CPRを推奨するとのことです。

 

他にもいくつか変更点がありますが、上記内容をまず押さえましょう。図がなく、

文章だけの説明で分かりにくくすいませんでした。(><)

 

 

大阪市福島区福島・鷺洲・野田・海老江・玉川の患者に優しい歯医者・歯科医院「福森歯科クリニック大阪分院」

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